VMware Horizon Appsで課題解決を実現したユースケース
Windows 10環境のアプリケーション管理
- 課題:
先に述べたようにWindows 10ではリリース時点で含まれていなかった新機能やサービスが一定のサイクルで更新され、OS自体が常に進化し続けます。多くの企業が利用しているSAC(Semi-Annual Channel)リリースでも半年ごとにベースとなるOSに変更が加わるため、そのたびにアプリケーションの動作確認を実施しなければなりません。加えて実際に検証を開始できるのは、ベンダーが対応アプリケーションをリリースした後となります。また改修が必要となった場合、そこで発生するコストや期間も大きな課題となります。
- 解決:
ユーザーに提供するアプリケーションの運用をVMware Horizon Appsを基盤とした公開アプリケーションに切り替えることで、Windows 10の短いライフサイクルに依存しない柔軟な運用が可能になります。公開アプリケーションのベースOSはWindows Server 2016などのサーバOSとなるため、Windows 10とは異なり、長いライフサイクルで管理できます。OSがサーバOSとなるため、アプリケーションの対応状況については注意が必要ですが、動作可能なアプリケーションをできるだけ公開アプリケーションに移行することで、Windows10のアプリケーションライフサイクル管理の負担を大きく削減することができます。
インターネット分離
- 課題:
大規模な個人情報の漏えいなど、多発するセキュリティ事故を受け、総務省は各自治体に対して「自治体情報システム強靭性向上モデル」を示し、庁内ネットワークを分割することでセキュリティ強化を図ることを求めました。 - 解決:
VMware Horizon Appsを基盤とした公開アプリケーションを利用することで、インターネット分離を容易に実現することができます。端末ローカルのブラウザはイントラネット上のWebアプリケーションへのアクセスのみに限定し、インターネットへのアクセスは公開アプリケーションによって提供されたブラウザから行います。