基礎から学ぶ

VMware サステナビリティの魅力とは

2023/01/18

近年、企業活動に求められるものは経済発展に留まりません。全ての企業において、持続可能な社会作りへの取り組みが必要とされています。VMwareでも、特に気候変動における異常気象、自然災害を食い止めるという意味での”環境保護”に関して取り組みを行っています。


目次


なぜサステナビリティに取り組むのか

2015年にCOP21で”パリ協定”が合意されました。この協定は「世界の平均気温上昇を、産業革命以前に比べて2度より十分低く保ち1.5度に抑える努力をする」ことを目的とし、先進国・途上国すべての国において共通する取り組みです。日本では2020年に、「2050年までにカーボンニュートラルを実現する」という宣言がなされました。カーボンニュートラルというのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。また、温室効果ガスの排出量に関しても、2013年度と比較し2030年までに26%、2025年までに80%の削減を目標としています。これらを達成するには、企業によるサステナブルな取り組みが欠かせません。

VMwareにおける過去の取り組み

2016年VMwareは、2020年までにカーボンニュートラルの実現を目標とするSustainability Vision を掲げましたが、2年前倒しで2018年に達成しました。また、2019年には、VMwareをご利用頂いている全世界のインフラにおいて、同年の日本の温室効果ガス排出量とほぼ同等である12億Metric TonsのCO2削減に貢献しました。

VMwareの技術によるCO2削減

VMwareはサーバー仮想化に加えVMware NSXやVMware vSAN等のネットワーク・ストレージ仮想化についても製品を提供していますが、このようなSDDC(Software-Defined Data Center)を利用することで消費電力の多くを削減することができます。NSXの利用により、物理機器であるネットワークスイッチやファイアウォール、物理ポートの削減により消費電力の削減が可能になります。vSANを利用した場合は、それまでの物理ストレージを排除し仮想的なストレージを使用するため、物理機器の削除が可能であり、消費電力を抑えることができます。

あるヨーロッパのお客様は、SDDC環境に移行し、物理装置の排除・1CPU当たりの仮想マシンの統合率向上等の最適化を行うことで、1仮想マシン当たり約半分のコスト削減・90%の消費電力の削減に成功しました。つまり、VMwareの提供する仮想基盤を使用して頂くことで、本質的にサステナブルに取り組んで頂くことができます。

またVMwareは仮想化環境でのCO2排出量を可視化するツールを提供しています。VMware Aria Operations (旧 VMware vRealize Operations)のサステナビリティダッシュボードは、仮想化に取り組む前後での消費電力の変化や、小規模クラスタ・アイドル状態の仮想マシン等の無駄な電力消費をしている状態を可視化し、最適化を促します。

VMwareでは、仮想化環境だけでなくデータセンター全体の可視化を行い、全体として最適化されたデータセンターの実現を目指しています。Flowgateと呼ばれるOSSは、データセンター内の空調や物理装置も可視化し、消費電力の最適化や温度分析を行います。

クラウドリフトによる企業CO2の削減

VMwareは、AWS社と共に協業し、オンプレミスの仮想基盤からクラウドへ移行する際の基盤として、VMware Cloud on AWS を提供しています。この製品を使用していただくことの効果として、ハードウェアの削減・電力使用率の向上・グリーンエネルギーの活用が挙げられます。仮想マシンの統合率の向上によりホスト数を削減しハードウェア台数も減らすことができます。また、データセンター内の冷却システムやワークロードに最適化された機器等、ファシリティは世界最高水準であり、オンプレミスと比較し電力使用効率を格段に向上させることができます。AWS社のパブリッククラウドは再生可能エネルギーを使用したものであり、こちらを活用していただくことでCO2の削減に繋げることができます。

vSphere 8での新機能

先日、VMware vSphereの最新版であるvSphere 8が発表され、DSE(Distributed Services Engine)が新しく実装されました。従来ではESXiのホスト管理・ネットワーク・vSANの機能をハードウェア上のCPUで行っていたものをSmartNICにオフロードし、CPUのパフォーマンスを高める機能です。これにより、CPUリソースに余剰ができ他ホスト上にある仮想マシンを統合することができ、物理ホストの削減に繋げることができます。

今後の取り組み

VMwareは2021年、ESG Visionの中で2030Agendaを発表し、「2030年までにZero Carbonの実現を目指す」と宣言致しました。100%再生可能エネルギーを使用したデータセンターの稼働をお客様、パートナー企業に対し推進し、Zero Carbonを目指します。また、2021年に「持続可能なソフトウェアの構築の重要性を業界全体で共有する」ことを目標としたグリーンソフトウェア財団に加盟致しました。VMwareは、サステナブルなデジタルインフラストラクチャの提供と、様々なソフトウェア企業と共に、グリーンソフトウェアの利用をスタンダードにすることで、社会に対し貢献して参ります。今後のVMwareのサステナブルに関する活動はブログでもご紹介致します。是非ご注目下さい。

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