適切にクラウドを使い分けるマルチクラウド時代に求められる「クラウドスマート」に向けて
2010年、米国政府の唱えた「クラウドファースト戦略」は、クラウドを利用して、より早いイノベーションを起こすために進められてきた施策です。しかしながら、クラウドも1種類だけでなく複数のクラウドが存在し、その上で稼働するアプリケーションも既存のものから新しく開発されるものまであり、偶然にせよ、意図的にせよ、クラウドの利用者のうち73%が今日時点で既に2つ以上のクラウドを利用しています。
また、妄信的なクラウドに対するイメージのまま、個別にクラウドが検討されると、クラウド間で分断されるだけでなく、システムごとにセキュリティ・ネットワークがバラバラに実装され、設計・構築・運用を別々に行うことになります。その結果、それぞれのクラウドに特化した人材が求められることになり、複数のクラウドを使うこと自体がサイロ化の原因となってしまいます。
加えて、特に行政機関のIT基盤は、保持しているデータやシステムが社会インフラを担っており、データやシステムの重要性によっては、世界的に経済安全保障の観点からもクラウド選択を十分に考慮する必要があるとされてきています。
このように、様々な要因と今後の変動要素を踏まえると、クラウドの選択は多岐に渡ります。そして、そのような判断の連続によって、クラウドを自由に選んだ結果、陥ってしまった状態を「クラウドカオス」と呼び、多くのお客様がクラウドカオスに陥っている、もしくは今後陥る可能性があります。
これまで「クラウドファースト戦略」を先んじて取り組んだ米国政府ですが、このようなクラウドカオスの状態からの脱却をするために、2019年からは「クラウドスマート戦略」に転換し、システムの特性に合わせて、プライベートクラウド・パブリッククラウド・ハイブリッドクラウドを適切に選択していくことを推進しています。ヴイエムウェアは、複数のクラウドの個別利用がサイロ化を生じさせることを防ぐために、クラウドを横断的に一体性を持って設計・運用することで、複数のクラウドを利用することにより生じるサイロという課題を解決し、クラウドの選択を阻害せずに実現するマルチクラウドの世界をサポートします。
現在、日本の行政機関においても、ガバメントクラウドを始めとしたクラウド利用の推進がされ「クラウドスマート」の必要性が高まり、クラウドへの移行に伴う課題を解消すべく、クラウドスマート指針の整備・策定に取り組まれるお客様が増えています。
VMware Japan Public Sector “Cloud Smart” Dayでは、複数クラウドの最適な利用に向けて取り組んでいらっしゃる事例とともに、クラウドスマートの実現性とその効果も解説いたします。今後のクラウド移行にご活用いただけるような機会になれば幸いです。
開催概要
開催日時 | 2023年7月13日(木) 13:30~16:50 |
開催会場 | オンラインにて開催 ※当日のQ&Aに関してはリアルチャットツールにてご対応を致します。 |
対象 | 官公庁団体における、役員クラスの方・情報システム関連部門のマネージャー・IT担当者・システム開発者 |
主催 | 朝日インタラクティブ株式会社 |
協賛 | ヴイエムウェア株式会社 |
メディアスポンサー | ZDNET Japan |
参加費 | 無料(事前登録制) |
セッション一覧
13:30-14:00 Keynote 政府行政機関のクラウド移行の現状と課題に必要とされる「クラウドスマート」の在り方 |
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トラックA:地方公共団体関係者向け | トラックB:中央省庁関係者向け |
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14:05-14:35 自治体DXの取り組みを徹底解説!-デジタル化からデジタル変革へ-(仮) |
14:05-14:35 デジタル庁におけるクラウド時代に対応したサイバーセキュリティの取組 |
14:40-15:10 クラウド活用における課題と検討ポイントに対するVMwareの解決策 |
14:40-15:10 政府行政機関のクラウド促進と、考慮すべき主権及び安全保障の整備及び方向性 |
15:15-15:45 自治体における最適なクラウド活用に向けた課題と対応方針 |
15:15-15:45 政府・自治体システムのクラウド化への展望と VMware Tanzu / マルチクラウドソリューション |
15:50-16:20 クラウドスマートワークショップによる正しいクラウド選択と利用指針の策定について |
15:50-16:20 VMware本社(米国)が実施した公共向けイベントのセッションをご紹介(仮) |
※プログラムは、予告なしに内容を追加や変更することがございます。ご了承ください。