CloudHealth by VMwareでできること
CloudHealth by VMwareは、コストと運用面の可視化・最適化・ガバナンスを担うCloudHealthと、セキュリティ面の可視化・最適化・ガバナンスを担うCloudHealth Secure Stateの二つの柱から構成されます。ここからは、CloudHealth、CloudHealth Secure Stateそれぞれの詳細についてご紹介します。
コストと運用の最適化を実現するCloudHealth
(1)コストマネジメント
CloudHealthは、クラウドのコストやリソース使用量を可視化し、最適化に役立つ様々な情報を提供します。ロール毎のダッシュボードやサマリレポートにより、複雑なマルチクラウド環境を俯瞰的に把握することができます。さらに論理グループ(Perspective)を設定すると、事業別、プロジェクト別など任意の切り口でも可視化することができます。過去のコスト履歴や、今後のコスト予測などを見ることで、コストの偏りや増加傾向を様々な目線で確認し、必要なアクションを検討することができます。
(2)マルチクラウド最適化
CloudHealthは、コスト削減が可能な箇所を自動的に特定し、マルチクラウドの最適化をサポートします。具体的には、CPU、メモリ、ディスク、I/Oなど様々な要素のインスタンス使用率への影響を調査します。その結果、使われていないリソースやサイズダウン可能なリソースの発見や、リザーブドインスタンスによる最適な料金プランの提示により、クラウドの利用コスト削減に貢献します。
(3)運用ルールの適用と自動化
CloudHealthは、クラウドコストの急激な増加や予算オーバー、及び事前に定義したポリシーに違反した設定や操作を、自動的に検知します。それらを是正するためのアクションも、管理者の操作なしに、自動的に実行することができます。例えば1日のコスト増加が5%を超える場合に通知し、規定以上のインスタンスサイズを利用不可にすることができます。またコスト面にとどまらず、予期せぬ構成上の脆弱性を検知し、セキュリティを高めることが可能です。その際、ビルトインされた業界標準のポリシーを利用することで、より高いレベルでのコンプライアンス準拠を実現できます。後述するCloudHealth Secure Stateを利用することで、さらに高度なセキュリティ対策が可能になります。
CloudHealthはクラウドコスト管理ツールとして、世界的に高く評価されています。IDCのレポート「Worldwide Cloud Cost Transparency Software Market Shares, 2020」では、シェアNo.1と認定され、フォレスターリサーチの「Cloud Cost Management and Optimization Report」でもリーダーポジションを獲得しています。SalesforceやVMware自身を含む、20,000社もの企業で利用され、1.9兆円以上のクラウドリソースのコストを管理しています。*出典