Azure VMware Solutionの3つの特徴
慣れ親しんだVMwareのツールや技術、また運用もそのまま活用が可能
Azure VMware Solutionでは、オンプレミスと同じVMware vCenter Serverを利用することができ、オンプレミスのvSphere環境で培ってきたスキルや運用ノウハウをそのまま生かしつつ、さらにはクラウドならではのメリットを融合した運用を提供します。隔離された専用ベアメタルサーバでサービスが提供されるため、仮想マシンの集約によるコスト削減もオンプレミス同様に実現できます。
加えてAzure VMware Solution には、VMware vSANやVMware NSX、VMware HCX AdvancedなどのVMwareの最新テクノロジー機能やライセンスも含まれているため、よりセキュアなインフラ構築や運用の最適化を実現することが可能となります。
VMware HCX によるオンプレミスとの相互運用・移行
Azure VMware SolutionにはVMware HCX Advanced※のライセンスが標準で含まれており、追加コストを支払うことなく利用することができます。
VMware HCX Advancedを活用することで、オンプレミスのvSphere環境で運用しているワークロードを簡単に、Azure VMware Solutionへ移行することができます。
たとえば異なるvSphereバージョン間での仮想マシンのvMotion(ライブマイグレーション)を可能とするほか、システム停止時間を最小限に抑えつつ大量の仮想マシンを移行するバルクマイグレーションにも対応しています。
さらにIPアドレスやMACアドレスを維持したままオンプレミスとAzure VMware Solutionを接続して仮想マシンを移行するL2延伸や、L3接続時に特別な回線を用いることなくトラフィックを圧縮するWAN最適化などの機能も利用することができます。
※ VMware HCX Enterpriseも選択可能です。
拡張セキュリティ更新プログラム (ESU) の無償提供
SQL Server 2012/2012 R2は2022年7月12日にEOS(サポート終了)を迎え、Windows Server 2012/2012 R2も2023年1月10日にESU(拡張セキュリティ更新プログラム)提供を修了します。
これらのシステムに対してAzure VMware Solutionを含むAzure環境では、それぞれのサポート終了日から3年間にわたりESUが無償提供されます。(※Azure以外の環境では有償購入)
加えてAzure環境に限り、Windows Server 2008/2008 R2およびSQL Server 2008/2008 R2に対してもESU (無償) が1年延長提供されます。
”あるべき論” でいえば、サポート終了を過ぎたシステムはできるだけ速やかにバージョンアップや廃止を行うべきですが、現実的には業務や技術上の都合、コストなどのさまざまな理由により、継続利用が最適解となるケースが少なくありません。
そうした場合、Azure VMware Solutionへの移行を行うことで、ESUのコストを抑えつつセキュリティを守ることが可能となります。