Azure VMware Solutionによるハイブリッド/マルチクラウド環境の実現
Azure VMware Solutionのユースケース
Azure VMware Solutionを活用することで、具体的にどのようなハイブリッド/マルチクラウド環境が実現するのか、代表的な6つのユースケースを紹介します。
1) ハイブリッド化によるデータセンター拡張(既存データセンターの縮小、廃止)
オンプレミスとAzure VMware Solutionをシームレスに連携させたハイブリッドクラウド環境で仮想マシンを適材適所で運用し、リソース集約率を向上することでコスト削減に寄与します。
2) 事業継続と災害対策(BC/DR)
Azure VMware SolutionをDRサイトに設定し、平常時は最小限のリソースで維持することができます。
3) スピーディーかつシンプルなクラウド移行
VMware HCX Advancedが提供している4つの移行方法を仮想マシンの用途や要件にあわせて選択し、業務への影響を最小限に抑えたオンプレミスとクラウドの相互運用を実現することができます。
- HCX vMotion:仮想マシンを完全無停止で移行することが可能
- HCX Bulk Migration:オンプレミスからAzure VMware Solution側に複数の仮想マシンのレプリケーションを行い、任意のタイミングで移行することが可能
- Cold Migration:オフラインの仮想マシンを移行する手段
- Replication Assisted vMotion (RAV):仮想マシンのレプリケーションを行い、最後の切り替え時に仮想マシンの停止・起動を発生させる代わりにvMotion技術を利用し、無停止で移行を完了
4) アプリケーションのモダナイゼーション
さまざまなAzureネイティブサービスとの連携により、クラウドの最新技術を取り入れながらアプリケーションをモダナイズ(近代化)し、DX推進を支えます。VMware TanzuをAzure VMware Solution上で利用頂くことも可能なため、新たにKubernetesの管理手法を習得することなく、開発者にKubernetes環境を迅速かつ安定して提供も可能となります。
5) 既存VMware Horizon環境の拡張/移行環境
VDI(仮想デスクトップ)の基盤としてオンプレミスで運用しているVMware Horizonを、そのままAzure VMware Solutionに移行することが可能です。また、オンプレミス環境とクラウド環境のハイブリット環境であっても運用の簡素化を実現できます。VMware Horizonの高機能や使い勝手を維持しつつ、リソース急増や一時利用などにも柔軟に対応できるようになります。
6) 各拠点からのスケーラブルな接続DCとして
VMware SD-WANを用いたインターネット越しのハイパフォーマンストンネルを経由し、各拠点からも快適にAzure VMware Solutionに接続することが可能です。
以上、紹介してきたようにAzure VMware Solutionはお客様のクラウドジャーニーを加速させ、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを支えるプラットフォームとなります。
より詳しい技術情報を下記のブログでも紹介していますので、ぜひご一読ください。
また、パートナー各社もAzure VMware Solution関するセミナーなどを随時開催していますので、ぜひ本サイトでも最新情報をご確認ください。
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そして、オンプレミスのネットワークを Azure VMware Solution へ延伸し、延伸したネットワークを Azure VMware Solution へフェイルオーバーする方法もお見せします。