課題を解決

導入事例から学ぶ VMware NSXのソリューションと活用メリット(1/3)

2017/07/13

ヴイエムウェアではVMware vSphere®と連携してSDDC(Software-Defined Data Center)を実現するネットワーク仮想化プラットフォームとしてVMware NSX®を提供しています。具体的にVMware NSXは企業のどんな課題を解決するのか、実際にユーザー様に活用頂いているユースケースを紹介します。

ネットワークの運用を最適化

VMware NSXとは

まずは簡単にVMware NSXについて振り返っておきましょう。
ご存知のとおりサーバ仮想化プラットフォームのVMware vSphereは、ハイパーバイザーによってサーバの機能を抽象化し、ハードウェアから分離します。VMware NSXの基本的な考え方もこれと同じで、物理的に提供されていた、スイッチやルーター、ファイアウォール、などのネットワーク機能をハイパーバイザー上にオフロードしてハードウェアから分離します。これにより、いつでも、好きな時に、必要な数だけ仮想ネットワークを作ることが可能となります。サーバ管理者は、新規に仮想マシンを立ち上げた際に同じVMware vCenter®の画面上で、個々の仮想マシンに任意の仮想ネットワークの機能を紐づけて設定したり、構成を変更することができます。

過去の記事:サーバ仮想環境におけるネットワーク運用管理の最適化を促進するVMware NSX

Case 1. ヘアピントラフィックの削減

【課題】

同一ESXiホスト上の仮想マシンが別のL3ネットワークに属する仮想マシンに通信する場合、上位に接続されている物理スイッチを経由して通信が行われます。そのため同じホスト上で通信しているにもかかわらず、その通信がいったん外に出て、また戻ってくる「ヘアピントラフィック」が発生、特定経路の物理的なネットワーク機器に負荷が集中し、レスポンス低下させてしまう場合があります。

【解決】

VMware NSXはルーティング機能をハイパーバイザー(ESXi)に組み込むことができます。これにより同一ホスト内のみで完結するようなトラフィックやvSphereをまたいだ通信を物理的なネットワーク機器を介さないシンプルな経路による通信を実現します。

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Case 2. コンピュータリソースの最適化

【課題】

仮想化はシステムリソースの効率的な運用を実現します。しかし、データセンター事業者やサービスプロバイダーなどでよく見られるように、システムごとにVLANを分けて仮想化を行ったのでは、結局その単位でのサイロ状態に陥ってしまい、過剰なシステムリソースを持ち続けることになってしまいます。

【解決】

VMware NSXを利用すれば、物理のL3ネットワークに依存しないネットワークセグメンテーションが可能です。
これにより複数のテナントをまたいでL2の仮想ネットワークを組むことでシステムリソースの利用を最適化し、ひいては過剰リソースへの投資を削減することができます。

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