最新のセキュリティ対策を VMware Carbon Black Cloud Workloadで自ら実践し、
顧客へのソリューション提案に生かす
独自開発のERPパッケージ「e2movE (イー・ツゥー・ムーヴ)」をはじめ、幅広い業種を対象としたソリューション事業、文教事業、ディストリビューション事業などを手掛ける三谷商事株式会社(以下、三谷商事)は、関西エリアでも顕著にあらわれているセキュリティに対する危機意識の高まりを受け、EDR(Endpoint Detection And Response)をはじめとする最新のセキュリティ対策を自ら実践すべく、VMware Carbon Black Cloud Workloadを導入しました。そこで培ったノウハウやナレッジを生かしたセキュリティソリューションを提供することで、1社でも多くの顧客を悪質化するサイバー攻撃の被害から守っていこうとしています。
導入前の課題
- 顧客のセキュリティに対する危機意識の高まり
- 従来のアンチウイルスによるセキュリティ対策の限界
導入効果
- VMware vSphereとの高い親和性によりセキュリティとサーバ基盤の運用統合を実現
- 脆弱性管理機能によりセキュリティリスクを把握
「VMware Carbon Black Cloud Workloadならば、仮想化基盤と一元化したセキュリティの運用管理が可能です。VMware vSphereを利用しているお客様は非常に多く、私たちが培った知見を提供することでセキュリティ強化に大きな貢献を果たせると考えました」
最新のセキュリティ技術を率先して実践
今から100年以上前の1914年に福井県で創業した三谷商事は、現在では建設関連事業、エネルギー関連事業、情報システム関連事業を3つの柱としています。
このうち情報システム関連事業では、全国の建設・工事・建材販売業界で400社以上の導入実績を重ねてきた独自開発のERPパッケージ「e2movE(イー・ツゥー・ムーヴ)」 *1をはじめ、製造業、建設業、流通業、サービス業、医療機関、官公庁など幅広い業種を対象としたソリューション事業、文教事業、ディストリビューション事業などを展開しています。
そうした中で同社が関西エリアを中心に開始したのが、新たなセキュリティ対策ソリューションの活用に向けた取り組みです。
三谷商事 情報システム事業部 関西支店 支店長の高塚 広太郎氏は、「多くの企業でリモートワークが拡大し、一方でサイバー攻撃による深刻な被害が頻発する中、お客様の間でもセキュリティに対する危機意識が高まっています。従来のアンチウイルスだけでは対応しきれない状況となっており、私たち自身がEDRをはじめとする最新のセキュリティ技術を率先して実践し、そこで磨いたノウハウやナレッジをお客様に提供していく必要があると判断しました」と話します。
VMware vSphereの経験者なら容易に導入が可能
上記のような経緯から三谷商事が、自社の開発検証環境において2022年10月に導入したのが、VMware Carbon Black Cloud Workloadです。三谷商事 情報システム事業部 文教営業部 関西テクニカルソリューション課の棚橋 良将氏が、このソリューション選定における最大の理由として示すのがVMware vSphereとの高い親和性です。
「VMware Carbon Black Cloud Workloadの運用状況をVMware vCenterから確認するとともに、仮想マシンに対してセンサー(Carbon Black Sensor)のプッシュインストールもできるなど、仮想化基盤とセキュリティの運用管理の統合を実現できることに大きな利便性を感じました。また、弊社のお客様でもVMware vSphereおよびVMware vCenterを利用しているケースは非常に多いことから、私たちが培った知見をお客様に提供することで大きな貢献を果たせると考えました」と棚橋氏は話します。
そして実際にVMware Carbon Black Cloud Workloadを使ってみた感想として、高く評価するのが導入の容易さです。
また、既存アンチウイルス製品からの移行が必要でしたが、ドキュメントも充実しており、容易にCarbon Black Cloud Workload 環境へ切り替えることが切り替えることが可能です。「今回の導入に際して私が参考にしたのが、VMwareが公開しているガイドブックと、VMware製品のディストリビューターであるダイワボウ情報システムの韋駄天サイトから入手したドキュメント *2 の2つの資料です。これだけでスムーズに導入を進めることができました」と棚橋氏は語るとともに、「お客様においてもVMware vSphereに触れた経験のあるご担当者であれば、おそらく1日もかからずに導入作業を完了できるのではないでしょうか。こうしたVMware Carbon Black Cloud Workloadの容易さは、他のEDR製品に対する大きな差別化ポイントとなります」と強調します。
開発検証環境のセキュリティを向上
三谷商事が関西エリアで運用している開発検証環境はホスト1台のみで構成された比較的規模の小さなものですが、このサービスを利用するユーザーは約60人に及び、常時15台程度の仮想マシンが稼働しています。
この仮想化基盤にVMware Carbon Black Cloud Workloadを導入することで、実際にどんな効果があらわれているのでしょうか。
「先に述べたように仮想マシンに対して管理者側からセンサーをプッシュインストールすることができるため、ユーザーはセキュリティ対策についてほとんど意識することなく必要な仮想マシンを自由に立ち上げて、目的とする開発作業や検証作業に専念できるようになりました」と棚橋氏は話します。
加えて三谷商事はVMware Carbon Black Cloud Workloadの脆弱性管理機能を活用することで、開発検証環境の安全性を日々確認しています。
ちなみに脆弱性管理機能とは、Carbon Black Sensorを通じて各仮想マシンから集めた情報をクラウドに集約し、脆弱性を診断するものです。具体的にはNIST(アメリカ国立標準技術研究所)の管理するNVDと呼ばれる脆弱性情報データベースおよび、VMwareのグローバルパートナーであるKenna Securityの脆弱性情報データベースと照合し、脆弱性の有無やその危険度の評価を行います。
「VMware Carbon Black Cloud Workloadの利用を開始してからまだ日が浅いこともあり、実際に脆弱性管理機能がアラートを発した際にどのように対処すべきなのかといったアクションを定めるまでには至っていませんが、少なくとも現時点におけるセキュリティリスクの把握には大いに役立っています」と棚橋氏は話します。
顧客へのセキュリティソリューションの提案へ
VMware Carbon Black Cloud Workloadの活用に大きな手応えを掴んだ三谷商事は、今後に向けてその“使いこなし”のレベルをさらに高めていこうとしています。
「先に述べた脆弱性管理機能のほか、VMware Carbon Black Cloud Workload固有の管理画面に対する習熟度も高め、より詳細なセキュリティ対策を実践できるスキルを高めていきたいと考えています」と棚橋氏は話します。
そしてその先に見据えているのが、VMware Carbon Black Cloud Workloadをベースとした顧客へのセキュリティソリューションの提案です。
「多くのお客様では現在、クライアントのセキュリティ強化に目を向けています。もちろんそこでもEDRは有益なソリューションとなりますが、これに続くステップとして検討しなければならないのがサーバにおけるセキュリティ対策です。そうした場面でもVMware Carbon Black Cloud Workloadはお客様に“刺さる”商材になると確信しています」と高塚氏は語り、中長期視点での顧客課題に基づいたセキュリティ対策のシナリオを整え、いよいよ具体的な営業活動を推進していく構えです。
既存アンチウイルス製品からの移行フロー
※1:ERPパッケージ「e2movE」(イー・ツゥー・ムーヴ)は建設・工事業向けERPパッケージです。詳細は三谷商事のサイトにてご確認いただけます。
https://si.mitani-corp.co.jp/solution/e2move/
※2:ダイワボウ情報システム オリジナルの導入手順書はiDATEN(韋駄天)サイトにログインいただくことで資料ダウンロードが可能です。韋駄天のアカウントをお持ちでない方は、ダイワボウ情報システム社もしくはVMware 販売パートナーまでご相談ください。
https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/secolumn/vmware/column101.html
プロジェクトメンバーのご紹介
三谷商事株式会社
情報システム事業部
関西支店 支店長
高塚 広太郎 氏
三谷商事株式会社
情報システム事業部
文教営業部
関西テクニカルソリューション課
棚橋 良将 氏
お客様情報
お客様名 | 三谷商事株式会社 |
---|---|
WEBサイト | https://www.mitani-corp.co.jp/ |
カスタマープロフィール | 100 年以上前の創業以来、既存の事業の成長や新規事業の創設を繰り返しながら成長を続けてきた。建設関連事業では、セメントや生コンなどの販売、ゴンドラの製造設置レンタル事業を展開。エネルギー関連事業では、燃料油やLPガスの販売、ガソリンスタンドの運営にあたる。そして情報システム関連事業では、システムインテグレーションの提供、IT情報機器や画像処理ソフトの販売などを行っている。 |
導入パートナー | ダイワボウ情報システム株式会社 |
導入製品 | VMware Carbon Black Cloud Workload |
※本文中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標です。
※本記載内容は2022年9月現在のものです。