vRealizeに用意された多彩なライセンス
vRealize は、オンプレだけではなくクラウドへも管理対象が広がっていく中、お客様のニーズに対応する多様なライセンスを提供しています。
VMware vRealize SuiteとVMware vCloud Suite の違い
vRealizeは単体だけではなく、Suiteとして購入することも可能です。Suiteには大きく「VMware vRealize Suite」と「VMware vCloud Suite」の2つのパターンがあり、それぞれStandard、Advanced、Enterpriseの3つのエディションが用意されています。
vRealize SuiteのStandardエディションは、vRealize Operations Advancedと vRealize Log Insight、アプリケーションライフサイクルおよびコンテンツ管理ツールのVMware vRealize Suite Lifecycle Managerを1セットにしたもので、AdvancedエディションではこれにVMware vRealize Automation Advancedが加わります。EnterpriseエディションはVMware vRealize Operations EnterpriseとvRealize Log Insight、VMware vRealize Automation Enterprise、VMware vRealize Suite Lifecycle Managerをセットにしたライセンスとなります。
さらにvCloud Suiteでは、Standard、Advanced、EnterpriseのいずれかのエディションにVMware vSphere Enterprise Plusがセットされています。新規に仮想基盤を構築する場合は、同時に管理系ツールをより低コストで整備できることからvCloud Suiteがお勧めです。
VMware vRealize Cloud Universalの登場
2020年10月、vRealizeの新たなライセンス体系として、「VMware vRealize Cloud Universal」が登場しました。vRealize Suite / vCloud Suiteはオンプレミスのサーバ上で利用する製品でしたが、これに対してvRealize Cloud Universalはオンプレミス版に加え、SaaSとして提供されているVMware vRealizeも併せて利用することができます。
例えば100CPUのライセンスを購入した場合、そのうち10CPU分をオンプレミスで使用し、残りの90CPU分をSaaSで使用するといった混在も可能です。
また、vRealize Cloud Universalのライセンスでは、VMware vRealize Cloud Subscription Manager、VMware vRealize Cloud Federated Catalog、VMware vRealize Cloud Federated Analytics、およびVMware vRealize AI Cloudもご利用いただけます。
vRealize Cloud UniversalおよびvRealize Cloud UniversalにvSphere Enterprise Plus を付属したVMware vCloud Suite Subscription は、サブスクリプションで提供されます。基本的に1CPU単位のライセンスモデルとなり、Standard、Advanced、Enterpriseの各エディションで12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月、48ヶ月、60ヶ月の契約が可能です。長期の契約を選択するほど割安でご利用いただけます。
VMware Cloud FoundationによるSDDCの実現
ヴイエムウェアでは、サーバ、ストレージ、ネットワークなどデータセンターのすべての構成要素が仮想化され、ソフトウェアでコントロールできるSDDC (Software Defined Datacenter) というコンセプトを提唱しています。
このSDDCを簡単に実現する手段となるのが「VMware Cloud Foundation(VCF)」で、 VMware vSphere、VMware vSAN、VMware NSX、SDDC Managerといったコンポーネントをフルスタックで提供します。
なお、VMware Cloud Foundation にはStarter、Standard、Advanced、Enterpriseの4つのエディションがあり、Standardを除くエディションにはvRealizeも含まれています。具体的には、StarterではVMware vRealize suite Standard、Advanced / Enterprise ではVMware vRealize Suite Enterpriseをご利用いただけます。
よくあるご質問
Q1:vRealize Automationはどのようなエディションがありますか?
A:vRealize AutomationはStandard Plus、Advanced、Enterpriseの3つのエディションが用意されています。仮想マシンの払い出しなど仮想基盤の日常的な運用オペレーションを自動化するのであればAdvancedを、さらにAWSやAzureなどのパブリッククラウド環境、Kubernetesのコンテナ環境まで管理するのであればEnterpriseをお勧めします。
Q2:CPUライセンスとOSIライセンスの違いを教えてください。
A:CPUライセンスは文字どおりCPU数をカウントします。一方のOSIライセンスはOSのインスタンス数をカウントするもので、25インスタンスを1単位として購入することが可能です。1台のサーバ上に展開された多数の仮想マシンを管理する場合はCPUライセンスがお得です。
Q3:VMware Cloud Foundationにも vRealizeは入っていますか?
A:もちろん入っていますので、すぐにvRealizeを利用できます。VMware Cloud Foundation StarterではvRealize Suite Standard、VMware Cloud Foundation Advanced / Enterprise では vRealize Suite Enterpriseをご利用いただけます。
※注)VMware Cloud Foundation StandardではVMware vRealizeを利用できないのでご注意ください。