パンデミックや大規模災害は、企業活動に大きな影響を与えます。身近なところでは、公共交通機関の運休や間引き、オフィスの節電などにより社員の出社が困難となり、長期に渡り在宅勤務を余儀なくされるケースが想定されます。その際、懸念されるのは、必要なアプリケーションやファイルを、社外からスムーズに利用できないことが招く、「生産性の著しい低下」や「業務の中断」です。
会社のパソコンを使用できない場合の問題点
- 自宅では、業務で使うアプリケーションやファイルを利用できない
- 社外からは会社のメールを見ることができない
- 結果として、生産性の低下や業務の中断を招く
災害時でも業務を中断しないために
このように、多くの企業で、災害時の事業継続の観点から、遠隔地から業務を行うための環境を整える必要性や可能性が注目されるようになりました。とは言え、これは、単に、会社のパソコンを自宅に持ち帰ることや、自宅のパソコンで業務を行うことではありません。
遠隔地から業務を行う場合の課題
- 社外からでもスムーズに業務を行うことができる
- 自宅に会社と同じハードウェア、OS、アプリケーションを所有しているとは限らない
- 社外で業務を行う場合でも、しっかりとしたセキュリティを確保できる
デスクトップ仮想化とは
デスクトップ仮想化では、業務で使うパソコンのOSやアプリケーションを、データセンターなどのサーバ側で、仮想マシンとして配置します。これにより、手元のパソコンは、サーバ側にあるデスクトップを操作するだけの入出力端末となります。そのため、端末のハードウェアやOSに依存することなく、社外からでも、社内のデスクトップを利用できるようになります。さらに、業務で使うファイルはすべてサーバ側に保存され、端末側には一切残らないため、遠隔地からでも安全に業務を行うことができます。
デスクトップ仮想化で実現できること
- 社外からでも、社内と同じOS、アプリケーション、ファイルを利用することができる
- 社内のパソコンとは異なるハードウェアやOSからでも、社内と同じ環境を利用できる
- 業務で使うファイルの安全性を確保できる
デスクトップ仮想化で業務を継続
そのため、デスクトップ仮想化では、交通機関の運休やオフィスの節電により、在宅勤務を余儀なくされた場合でも、自宅のパソコンからインターネット経由で、社内のデスクトップにアクセスし、業務を継続することができます。これにより、災害時の業務の中断を最小限にすることで、ビジネスへのインパクトを抑えます。
デスクトップ仮想化による災害対策のポイント
- 出社できない場合でも、社外から業務を継続できる
- 災害時の業務の中断を最小限に抑えることができる
- 業務で使うデスクトップ環境やファイルの安全性を確保できる
また、デスクトップ仮想化は、BCPだけでなく、在宅勤務による子育てや介護との両立など、今後、私たちの働き方を大きく変えるものとして期待されています。
本記事の内容の理解をより深めるために
わかるVMware® Horizon View™ クライアント環境の当たり前を変える仮想デスクトップ
こちらでは、デスクトップ仮想化が普及している理由をはじめ、そもそも、デスクトップ仮想化が何であるか? についてわかりやすく説明しています。