自社の競争力を高めるためには、ビジネスを支えるITインフラをタイムリーかつ短期間で整えて活用していく必要があります。しかし、これを実現するのは容易なことではありませんでした。この課題を解決するためヴイエムウェアは、業界最先端をゆく「ハイパーコンバージドインフラストラクチャ」をハードウェアベンダーと協業して提供しています。
ITインフラの「構築」と「拡張」にまつわる課題
ビジネスの俊敏性を阻害する大きな原因であり、実際に多くの企業が直面しているITインフラの「構築」と「拡張」の2つの課題について考えてみましょう。
ITインフラの「構築」には半年かかる
当たり前のことですが、サーバやストレージなどのハードウェアを買ってくれば、すぐにシステムを動かせるわけではありません。いくつのVM(仮想マシン)を稼働させるのか、どれくらいのパフォーマンスが必要なのかといったビジネスの要件から構成を設計し、マシンルームに機器を導入・設置し、仮想化ハイパーバイザーのほか必要なソフトウェアのインストールとネットワークの設定を行い、正しく動作するか検証しなくてはなりません。場合によっては、チューニング作業が必要になることもあります。 したがって、ハードウェアを購入してからその上で稼動するアプリケーションがカットオーバーするまでは、3~6か月、或いはそれ以上の構築期間を要する場合も珍しくありません。
ITインフラの「拡張」は避けられない
構築したITインフラを、そのままの状態で何年も使い続けられるとは限りません。システムにアクセスするユーザーやトランザクションの増加、稼働するVMの拡大、扱うデータ量の増大といった変化に対応し、拡張を図っていかなければなりません。 しかし、こうした拡張作業も決して容易なものではありません。多大なSI費用が発生するほか、一時的にシステムを停止しなければならないケースも出てきます。 頻繁な拡張を避けるためには、最初から5年程度先までのシステムの利用状況を見越した上でITインフラを設計しなければなりません。裏を返せば、運用開始当初は過剰なリソースを搭載した、むだな投資を行うことになってしまいます。