課題を解決

VDIとSkype for Businessを両立したチームコラボレーションを実現
VMware Horizon Virtualization Pack for Skype for Business(1/2)

2018/01/19

VDI(仮想デスクトップ)とSkype for Business。働き方改革やチームコラボレーションを実現する上でこの2つのツールは広く企業に利用されていますが、両者を同時に使うためには注意しなければならないポイントがあります。「VMware Horizon Virtualization Pack for Skype for Business」を活用した課題解決の方法を紹介します。

VDI上で Skype音声/ビデオを利用する際の課題

両立できない!?VDIとSkype for Business

昨今、多くの企業でVDI(仮想デスクトップ)が活用されるようになりました。クライアントデバイスにデータを残さないメリットを活かしたセキュリティ強化、働き方改革実現の機運をきっかけとした自宅や出張先などどこからでも自分のデスクトップにアクセスして仕事ができる環境の提供など、導入目的は各社それぞれです。一方で社内のチームワークやコラボレーションに目を向けてみるとSkype for businessも多くのシーンで利用されており、日本企業にとってもなくてはならないスタンダードなツールとなっています。
実はここで考えておかなければならないことがあります。VDIとSkype for businessを同時に利用しようとすると、いくつか技術的な課題が出てきてしまうのです。

Skype for businessにおける通信フローの最適化

通常、Skype for businessで1対1のコラボレーションを行う場合、いったんセッションが確立されたあとは通信フローが最適化され、音声/ビデオはクライアント間で直接やりとりするピアツーピア通信にオフロードされます。これによりネットワークの遅延を最小限に抑えた高品質のコラボレーションが可能となります。

VDI上で最適化されない通信フロー

VDIを利用しているユーザー同士がSkype for businessでコラボレーションを行った場合、音声/ビデオも常にVDIを経由して各クライアントに配信されることになります。この「ヘアピン通信」と呼ばれる非効率な通信フローにより、音声やビデオの品質に大幅な遅延が発生する恐れがあります。また、下記のような要因により、VDIの品質やメディア品質が低下する恐れもあります。

  • 音声/ビデオのエンコードによる VDI リソースのさらなる消費
  • 音声/ビデオの画面転送プロトコルによる再エンコード
  • 音声/ビデオが画面転送プロトコルの内部を流れるため、ネットワーク側でのQoSの設定ができない

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