vSANのセットアップ~検証へ
ハードウェア構成の確認が終わったら、いよいよvSANのセットアップを開始します。あらかじめ検証項目をしっかり確認していくことも重要なポイントです。
検証項目の確認
vSANは従来の共有ストレージとはアーキテクチャーがまったく異なるため、目標とする検証項目を事前に大まかに把握することをお勧めします。 既存ストレージとどのように異なるのか、ストレージとしてどのような活用が可能なのか、運用管理性、信頼性、可用性、性能、拡張性といった多角的な観点からPoCを実施します。
STEP 1:ハードウェアの準備
vSANクラスタを構成する各サーバに対して、ファームウェアのアップデートを行ってください。そして内蔵ディスクについて、パススルーもしくはRAID 0の設定を行います。このとき複数本のディスクをまとめてRAID 0に設定するのではなく、必ずディスク単位に設定を行ってください。
STEP 2: vSANの設定
- vSphere環境の準備
ハイパーバイザーのVMware ESXiおよび管理コンソールのVMware vCenter Serverなど、vSphere環境をセットアップしてください。 - コントロ-ラドライバの適用
下記のVMware Compatibility Guideを確認の上、最新のコントローラドライバを適用してください。
VMware Compatibility Guideはこちらから - ストレージ
ストレージを「ローカル」としてマークします。(リモートの場合のみ)
- ネットワーク
vSANの専用ネットワークを設定します。(vSANトラフィックを選択)
STEP 3 vSANの稼働
vSANを有効化してください。これだけでクラスタが構成され、共有データストアが自動作成されます。