課題を解決

システム運用管理者とユーザー双方の“わがまま”を聞いてくれるVDI(2/2)

2017/03/15

OSマスターイメージ管理の考え方とは

もう少し詳しくOSマスターイメージ管理の考え方をお話ししておきましょう。平たく言えば、デスクトップ環境のうちOSやアプリケーションのレイヤーを、あたかも“ダルマ落とし”のように入れ替えることを可能とします。

運用開始後の柔軟なOSやアプリケーションの入れ替えを実現

OSマスターイメージ管理を行うことで、VDIを利用する出張者も含むすべてのユーザーのOSやアプリケーションを常に最新状態に保ち、会社のセキュリティポリシーに準拠したガバナンスを徹底することができます。
もちろん、個人的なデータや設定情報についても心配はご無用です。これらのデータは別途ファイルサーバなどで保存・管理しておき、OSマスターイメージを入れ替えた後に自動的に呼び出して統合することが可能です。これによりユーザー個人のデータや操作環境は今までどおり維持されます。

OSマスターイメージは最小限にに抑えるのがポイント

もっともOSマスターイメージ管理を行う上では留意すべきポイントもあります。従来のようなユーザー自身によるアプリケーションのインストールは不可となるため、その意味では自由度は失われます。そこで複数のOSマスターイメージを用意して運用することになるのですが、個々のユーザーの要望に応えてアプリケーションを組み込んだ特注OSマスターイメージを次々に作ったのでは元の木阿弥となり、デスクトップ環境の運用管理の効率化・省力化という目標を達成することができません。
営業職、研究開発職、事務職など、所属部門や担当業務ごとにユーザーのデスクトップ環境をパターン化することで、運用するOSマスターイメージを最小限に抑えることをおすすめします。

VDI化のメリットをユーザーに与え、不自由さを納得してもらう

OSマスターイメージ管理にともなうデスクトップ環境のパターン化すなわち自由にインストールできない不自由さに対するユーザーの不満を、メリットの周知をすることで抑える方法があります。
VDI導入によって、例えば「自宅や出張先からも社内と同じように作業ができる」「端末が変わっても、いつもどおりのデスクトップ環境を使える」といったメリットが得られることをユーザーに納得してもらえれば、自ずと抵抗感は和らいでいきます。

特定ユーザーの“事情”や“わがまま”にApp Volumesで対応

OSマスターイメージの絞り込み(パターン化)に成功しても、例外的にユーザーによる個別アプリケーションのインストールを許可しなければ業務が回らない場合もあります。そうしたときに役立つのがVMware Horizon 7のVMware App Volumes™です。

ユーザーによる自由なアプリケーション追加にも対応

ほとんどの業務は会社から提供されるOSマスターイメージで対応できるものの、特定ユーザーから「どうしてもこのアプリケーションを使いたい」という強い要望が寄せられるケースは少なくありません。
こうした特定ユーザーの“事情”や“わがまま”にも対応するため、VMware Horizon 7はApp Volumesという機能を備えています。OSマスターイメージやAppVolumesでマスタ管理されたアプリはRead Only(読み取り専用)領域で提供されるのに対して、App VolumesのWritableVolumeは書き込み可能のディスクとして提供できます。す。
これによりユーザーは、デスクトップ環境に個別にアプリケーションを追加インストールしてもWritableVolumeに書き込みされ、アプリケーションを利用することが可能となります。もちろん、そのアプリケーションのデータやレジストリ変更情報などの設定情報も個別に維持されます。

OSマスターイメージ管理で“できること”の総まとめ

VMware Horizon 7やVMware Horizon Cloudは、システム運用管理者とユーザーの双方に多大なメリットを提供します。まとめとして整理すると、OSマスターイメージ管理を実践することで、次のようなことが可能となります。

  • ユーザー全員に最新状態のOSやアプリケーションを適用可能なため、セキィリティの抜け漏れを防止できる。
  • 万が一マルウェアに感染したとしても、潜在するのは起動している時間のみ。数日から週次のペースで新しいOSマスターイメージが展開されれば、その時点でセキュリティリスクは完全にクリアされる。
  • OSが常にクリーンな状態で利用可能なため、ハングアップするリスクが低下する。
  • ユーザー全員が常に最新のOSマスターイメージを利用するため、会社としてのガバナンスを徹底できる。

VDIの真価を発揮させるOSマスターイメージ管理を実践するため、ぜひVMware Horizon 7やVMware Horizon Cloudの導入をご検討ください。


本記事について詳しくは、次の資料をダウンロードもご覧ください。

資料「わがままをきいてくれるVDI」

本資料では、マスターイメージ管理の基本的な考え方から、実際の導入、さらには、App Volumesを利用したVDIの効率的な運用管理とユーザの利便性を両立させる方法についてご説明しています。

資料「わがままをきいてくれるVDI」

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