課題を解決

Azure の VDI に VMware Horizon が適している理由とは?
Horizon Cloud および Azure VMware Solution のすすめ(1/2)

2021/07/28

コンテンツ提供:株式会社ネットワールド

リモートワークの推進に伴い、VDIの評価が高まっています。そこで、初期コストを抑えながら、需要に応じて柔軟にスケーリングできる、クラウド上のVDIを検討する企業が増えています。中でも、Azure Virtual Desktop(旧Windows Virtual Desktop)はMicrosoft Azureユーザーにとって魅力的な選択肢ですが、多くの企業が、より柔軟なユースケースに対応できるVMware Horizon Cloud on Microsoft Azureを検討しています。本記事では、AzureでVDIを構築する方法がいくつかある中で、Horizon Cloud on Microsoft Azureが選ばれている3つの理由を、株式会社ネットワールドSI技術本部 ソリューションアーキテクト課 工藤 真臣 氏が解説します。

株式会社ネットワールド
SI技術本部
ソリューションアーキテクト課
工藤 真臣 氏

Horizon Cloud on Microsoft Azureが選ばれる理由

(1) 閉域網でのVDI利用

Horizon Cloud on Microsoft Azureを用いることで、インターネットから隔離された閉域網で安全にVDIにアクセスしたいという要件にお答えできます。Azure Virtual Desktopでは、VDI端末とセッションホストとの接続を仲介するコントロールプレーンとの通信は、必ずインターネットを経由する必要があります。

Horizon Cloud on Microsoft Azureでは、VDIにアクセスする際、Node ManagerやUnified Access Gatewayというコンポーネントを介して、セッションホストと通信を行います。このNode ManagerやUnified Access Gatewayは、お客様のAzureのインフラ上に展開されるので、閉域網の接続元端末から、インターネットを経由することなく、セッションホストに接続することができます。Node Managerについてはインターネット接続が必要ですが、VDIセッションのトラフィックそのものは、閉域網内で完結させることが可能です。Horizon Cloud on Microsoft Azureは、セキュアで高品質な接続を求められる企業に最適な選択肢です。

(2) Azureのコストを削減するための細やかな仮想マシンの電源管理

Azure上の仮想マシンは稼働時間で課金されるため、常時稼働させると、オンプレミスより高くなってしまうこともあります。そこで、使用状況に応じて仮想マシンを停止させる電源管理を行い、コストを削減することが必要です。

最もシンプルな方法は、VDIの利用時間に合わせて仮想マシンを起動/停止するスケジュールベースの制御です。さらに、Azure Virtual Desktopのオートスケールスクリプトと組み合わせると、必要最低限の稼働台数を起動し、負荷に応じて順次増やしていくことが可能です。

一方、Horizon Cloud on Microsoft Azureのオートスケール機能は、より細やかな電源管理ができるので、さらに大幅なコスト削減を実現することができます。具体的には、Horizon Cloud on Microsoft Azureのオートスケールは、プール全体のセッション収容数に対する利用率を基準に動作し、VDI方式やRDSH方式を問わず、仮想マシンの稼働台数を最適化することができます。例えば、利用率が8割に達したら仮想マシンを増やしたり、利用率が3割を下回ったら停止したりする制御を、ポータルからGUIで簡単に設定することができます。就業時間の直前に必要台数を準備してログインストームに備えたり、利用時間帯中であっても未使用の仮想マシンを判別して停止したりすることで、利用者の快適さを維持しながら、Azureのコストを削減することができるのです。

(3)運用管理機能の充実

さらにHorizon Cloud on Microsoft Azureは、VDIの運用管理に欠かせない様々な機能を搭載しているので、IT管理者の業務効率化にも貢献します。Azure Virtual Desktopと比較しながら、順に見ていきましょう。

VDIの利用状況とリソースの可視化

VDIの快適さやコストを最適化するためには、VDIの利用状況とリソースの変動を常に監視することが重要です。利用状況については、1ユーザーあたりのログインの継続時間や、接続ユーザーが多い時間帯や日付など負荷のピークを、リソースについては、CPU・メモリ利用率・ディスク遅延を把握する必要があります。特に仮想デスクトップでは、月次のWindows Updateやアプリのアップデートが頻繁に発生します。以前と比べて遅くなったり、CPUの負荷が上がったりしていないか、変更後のパフォーマンスがどのように推移しているかを注視しなくてはなりません。

ログイン時間の推移

CPU・メモリの利用率・ディスク遅延の推移

これらの情報は、Azure Virtual DesktopでもHorizon Cloud on Microsoft Azureでも確認することができます。更にHorizon Cloud on Microsoft Azureでは、様々な項目を組み合わせて、柔軟にレポートを出力することができるので、情報システム部門による社内報告や、パートナーによる顧客への定期報告など、頻繁にレポートが必要な場合におすすめです。

日々の監視が必要な様々な項目のレポート出力をサポート

遠隔サポートを可能にするヘルプデスク機能

Horizon Cloud on Microsoft Azureにはヘルプデスク機能もあります。問い合わせしたユーザー名で検索して、該当ユーザーのリソース状況を確認したり、ゲストOSにアクセスすることなく、利用中のアプリやプロセスの監視、強制終了が可能です。電話やメール等と組み合わせれば、ユーザーと対面でやり取りすることなく、遠隔操作でヘルプデスク業務を完結できるので、在宅勤務などリモートワークとも相性が良い機能です。ユーザーにとっても、IT担当者とやり取りする時間が取れない場合にも、仕事をしている裏で、並行してトラブル対応を進めてもらえるというメリットがあります。

ユーザ割り当てされているリソースを選択

リソースの詳細情報を確認可能

ゲストOSにアクセスすることなく、利用中のアプリケーションやプロセスの監視、強制終了が可能

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