課題を解決

ミッションクリティカルなワークロードを支える基盤へ進化
VMware vSAN 6.7をリリース(2/2)

2018/07/13

一貫したアプリケーションエクスペリエンス

インテリジェントなI/O管理によるパフォーマンスの向上

HCIを構成するホストにトラブルが発生した場合、データのリシンク(再同期)処理が行われます。VMware vSAN 6.7はこのアーキテクチャを改善し、再同期トラフィックの動的管理をおこなう「アダプティブリシンク」をサポートしました。これによりデータの再同期を行う場合、そのI/Oを処理するためにネットワーク帯域の20%が最低ラインとして保証されます。また、再同期トラフィックが発生していない場合は、仮想マシンのI/Oにネットワーク帯域の100%が割り当てられます。
このように再同期および仮想マシンのそれぞれのI/Oを常にバランスよく処理することで、システム全体のパフォーマンスを向上します。

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デステージ時におけるパフォーマンスの向上

VMware vSAN 6.7は、バッファやキャッシュに書き込まれたデータをSSDやHDDなどのキャパシティディスクに配置する、いわゆるデステージの仕組みも大きく改善しました。
具体的にはI/Oのインメモリハンドリングを見直すことで、デステージにおけるスループットの向上と安定したI/O処理を実現しました。また、新たなI/Oが発生した際に、書き込みバッファからより迅速にキャパシティデバイスへデータを移動させることで、システム全体のパフォーマンスを向上しています。

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統合的なサポートエクスペリエンス

vSAN クラスタのプロアクティブおよびリアクティブガイダンスの改善

vSANクラスタの健全性チェックのフレームワークを強化しました。
具体的には下記のような構成および互換性チェック項目の追加と改善が行われています。

  • 新しいメンテナンスモードの確認による適切な廃止状態の保証
  • アドバンストセッティング対応の新しいホスト整合性確認
  • vSANおよびvMotion ネットワークの接続性チェックの改善
  • vSAN 健全性チェックサービスのインストールチェックの改善
  • 複数のチェック(ソフトウェア、物理、メタデータ)が1つにまとめられた物理ディスク健全性チェックの改善
  • HCL チェックの改善(ファームウェアのチェックをドライバのチェックから独立)

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自動的なデータの収集と解析によるサポートの改善

ヴイエムウェアのカスタマーエクスペリエンス向上プログラム(CEIP)にお申込みいただくことで、vSANクラスタの構成情報や性能情報がVMware Global Support Services (GSS)に自動的に送られ、vSAN Support Insightによるシステムコンディションのリアルタイムの認識および解析が行われます。お客様のホスト名やIPアドレスなど個人を特定できる情報は含まれないのでご安心ください。
これにより万一お客様のvSANクラスタにトラブルが発生した際も、あわててログを収集して送付するといった煩雑なやりとりを簡略化し、サポートのリードタイムを短縮することができます。

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ここまでご紹介してきたようにVMware vSAN 6.7は、卓越したパフォーマンスと安定性、運用効率を実現するソリューションとしてさらなる進化を遂げました。ミッションクリティカルな基幹システムからハイブリッドクラウド、エッジコンピューティングなどの基盤をシンプルに構築するHCIの有力な選択肢としてご検討ください。


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ミッションクリティカルなワークロードを支える基盤へ進化 VMware vSAN 6.7 機能強化のポイント

本資料では、記事でご紹介したVMware vSAN 6.7の新機能について、より詳しく説明しています。

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