VMware vRealize Network Insightによる課題解決の実際(1)
具体的にVMware vRealize Network Insightがどのような機能を提供し、仮想ネットワークの運用を支援するのか、実際の操作画面とあわせて紹介します。
問題管理
VMware NSX環境で運用している仮想ネットワークが健全な状態にあるかどうか、全体構成を可視化して俯瞰的にチェックします。
VMware vRealize Network Insightは、VMware NSX環境の運用に関するナレッジをチェックリストとして持っており、それに照らし合わせて何らかの異常を検知した場合、該当箇所に赤丸の印をつけて示します。具体的にどんな問題が発生しているのか詳細情報にドリルダウンして把握することができ、早期の問題解決を支援します。
パフォーマンス管理
VMware NSX環境にパフォーマンス問題が発生した際の問題切り分けを支援します。
仮に仮想マシン単位での異常は検出されていないにもかかわらずパフォーマンスが低下した場合、ネットワーク側に問題が発生している可能性があります。そうしたケースにおいて、ネットワーク視点からのチェックを行うことができます。
パフォーマンスが低下している仮想マシンを画面上で選択すると、同じホスト上で稼働している他の仮想マシンのトラフィックが一覧表示されます。また、仮想マシンからハイパーバイザー、トップオブラックのスイッチにいたるまで、通信経路上の各ポイントでのスループットも確認することも可能。これにより仮想ネットワークのどこがボトルネックになっているのか、あるいは同じホスト上のどの仮想マシンがネットワークに影響を及ぼしているのかといった原因を容易に特定することができます。
なお、VMware vRealize Network InsightとVMware vRealize Operationsを組み合わせることで、より高度な問題切り分けを実現することができます。
構成管理
仮想ネットワークの論理的なトポロジーを可視化します。たとえば2つの仮想マシン間で、どのような経路をたどって通信が行われているのか、どれくらいのトラフィック量が発生しているのかといった状況を確認することができます。
また、論理的なトポロジーのどの箇所で物理的なネットワークに変換されて各コンポーネントとつながっているのかを確認することも可能。仮想と物理をまたいだネットワークの一元的な管理を実現します。