拡大する2ノード vSANのユースケース
公開基盤を2ノード vSANで物理的に分離
セキュリティ対策を強化するため、WebサーバやDMZなどの公開基盤を2ノード vSANで構成し、さまざまな機密情報を扱っている社内システムのインフラから物理的に分離する企業が増えています。公開基盤をホスティング環境に移設した場合でも、外付け共有ストレージを個別に用意しなくてすむというメリットがあります。
VDIと業務サーバを混在して効率的に導入
VDI(仮想デスクトップ)をスモールスタートで導入するインフラとしても2ノード vSANが注目されています。VDIをいきなり100ユーザー以上といった大規模に導入するのは、コストや運用管理面で大きなハードルがあります。できれば最初は10ユーザー程度の限定的な利用から始めて、検証を重ねながら段階的にユーザーを拡大していきたいと考える企業は少なくありません。
そこに2ノード vSANを活用すれば、外付け共有ストレージにかかるコストを抑えつつ、業務用サーバとVDIを共存させた効率的な運用からスタートすることができます。
地方拠点に仮想インフラを展開
離れた拠点に分散した仮想インフラ間でVMware HA機能を活用することで、BCP(業務継続性計画)/DR(災害復旧)を視野に入れた可用性を確保することができます。しかし、そこで問題になるのは、システム管理者がいない地方拠点においても外付け共有ストレージの設置が必要となり、保守やリプレースなどの作業が発生することです。
そこで地方拠点については2ノード vSANを展開することで、外付け共有ストレージが不要となり、コスト削減と共に運用負荷が軽減します。また、リプレース時にもサーバを交換するだけの比較的簡易な作業でスムースに移行が完了します。
2ノード vSANはシンプルで効率的な仮想インフラの運用を追求しつつ、導入モデルのバリエーションを増やしており、ハイパーコンバージドインフラの可能性を大きく拡大しています。まずは2ノード vSANに着目し、HCI Powered by VMware vSANの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事についての詳細や関連情報は、次の資料もご覧ください。