事例(2):ウツエバルブサービス株式会社
[ビジネス背景とIT課題]
電子力発電所などのバルブメンテナンスを主軸業務としてきた、ウツエバルブサービス様では、2011年の東日本大震災以降、これまでのバルブ保守の技術力を生かしたビジネス領域の開拓への着手が始まり、新たな成長を支えるITインフラ基盤の刷新、合理化、効率化がより強く求められました。特にIT投資のあり方にも見直しが求められ、その解決の方向性を探る中で、大きな課題に行き着きました。
IT課題
- 当初、解決策として見込んでいたクラウド移行にコストメリットがないことが判明
導入後の運用や移行の手間、工数まで含めると全体予算が3倍に膨れ上がる - オンプレ環境の最適化に切り替えての施策再検討の必要性
従来型でのリプレースでは、柔軟な拡張や運用の簡素化には繋がらず、高コスト構造からの脱却が出来ない
[ハイパーコンバージドインフラの導入の効果:HCI導入が課題解決につながった理由]
ウツエバルブサービス株式会社様ではこのようなIT課題をハイパーコンバージドインフラを導入いただくことで解決することができました。
- コストパフォーマンスの高さ
- x86サーバ内蔵ディスクの活用が投資金額を抑制
- 従来型より安価にオールフラッシュアーキテクチャを導入し高性能基盤を実現
- 基盤としての柔軟性の高さ
- 業務の必要に応じた追加や変更が容易 ( = 新規事業へのチャレンジに最適)
- 仮想マシンごとに最適なサービスレベルをポリシーベースで提供可能
- 限られた運用要員 (2名体制)で高度な運用管理を実現
- vSphereと共通の管理画面から運用管理が可能
- これまで使い慣れたvCenterがサーバ、ストレージの統合管理ツールの位置付け
[初期導入から現在までの経緯]
- vSANの採用を早期に決定し、本格的な環境移行を開始
- 従来から稼働しているOracleデータベースも含めた移行が完了 (2016年7月)
*大規模なシステム移行にもかかわらず、1件の問題も発生せず、作業が進捗 - 安定性、システムのレスポンス向上、業務変化への柔軟な対応を実現
- 従来同様、2名の運用体制で、様々なデータ分析など、ビジネス成長に貢献する取り組みへの工数を確保