課題を解決

Windows PCをクラウドから管理するメリット(1/2)

2017/04/13

Windows PCを活用している企業にとってWindows 10への移行は避けて通ることができませんが、これにともないPC管理には新たな課題が表面化します。Windows 10は最新のアップデートが自動的(強制的)に適用され、「同じバージョンを使い続けることができないOS」であるため、そのたびに多大な作業が発生するのです。ヴイエムウェアでは、こうしたWindows 10を含むPC管理の課題を抜本的に解決する統合エンドポイント管理の基盤としてVMware Workspace ONE™を提供しています。

Windows 10移行やモバイル化によって煩雑化するPC管理

数百台から数千台といった規模のWindows PCを活用している企業では、PCの運用形態の多様化にともなって管理の問題も複雑化しています。

Windows 10への移行で新たに発生するPC管理の課題

Windows 10がリリースされた現在も多くの企業がWindows 7を利用していますが、いつまでも使い続けられるわけではありません。Windows 7の延長サポートの終了日は2020年1月14日となっており、あと3年足らずで期限を迎えます。
Windows XPのサポート終了時に直面したような混乱を避けるためにも、できるだけ早期にWindows 10に移行することが求められます。しかし、これにともないIT部門はPC管理の新たな課題に直面します。

  • Windows 10では約8か月ごとに大型アップデートが行われ、そのたびにPCのイメージ作成と配布をやり直す必要がある
  • 大型アップデートではアプリケーションの動作確認作業も必須となる

社外に持ち出されるPCによってIT部門が直面する課題

Windows 10への移行前であっても、すでに企業内ではPC管理にまつわるさまざまな問題が顕在化しています。
企業内では数百台から数千台といったPCが使われています。これらのPCをIT部門はどのように管理しているでしょうか。まず業務用としてのポリシーを満たした“ひな形”となるPCを作り、そのディスクの内容をイメージ化し、すべてのPCに一括適用した上で配布します。さらにその後はIT資産管理システムで管理を行っています。
これらのPCは、基本的にイントラネットやVPNなど社内の閉じたネットワークに接続された環境でなければ、監視の目を行き渡らせることができません。
ところが現実には、ノートPCやタブレットPCなど多くのPCが社外に持ち出されて使われるケースが増えています。Office 365をはじめとするクラウド型アプリケーションの利用も拡大しています。すなわちイントラネットやVPNの範囲外のインターネット上で仕事をするユーザーが増え続けているのです。

  • イントラネットやVPNの外にあるPCがどのような状況にあるのかを把握できない
  • 操作ログなどを残して後から確認できるがリアルタイム性はない。
  • 万が一、社外でPCを紛失した場合は追跡不可能となる

クラウドからのPC管理で迅速なビジネスを実現

現在のIT部門が直面しているPC管理のさまざまな課題を解決する方法としてヴイエムウェアが提唱しているのが、「Windows PCをクラウドから管理する」という方法です。

デバイスの稼動状況をリアルタイムに把握

さまざまな業務で利用する数百台から数千台といったPCをクラウドサービスから管理することで、企業はどんなメリットを得ることができるのでしょうか。
PCがイントラネットやVPNの範囲外で使われた場合でも、インターネットに接続されてさえいれば、デバイスの稼動状況やIPアドレス、インストールされたアプリケーション、パッチ適用などの状態をほぼリアルタイムで把握できるようになります。
また、アンチウイルスなどポリシー上ですべてのPCに搭載を義務付けたアプリケーションをクラウドサービス経由で配布したり、逆に禁止されたアプリケーションやサービスが動作していることを把握したりすることも可能となります。

Windows 10配布のネックとなるイメージ管理を軽減

PCのセットアップを半自動化し、素のWindows 10 PCへのセキュリティポリシーを適用や、アプリケーションの導入をユーザー自身が容易に実施できるようになります。これにより特にWindows 10配布の際大きな問題となるイメージ管理の手間を軽減し、PC故障などによる影響を最小化することができます。

  • 外部委託する業務やオフショアで利用するPC、あるいはBYODで利用する個人PCに対しても、Active Directoryに登録することなくセキュリティポリシーを配布し、自社環境に対しての限定的なアクセスを許可することが可能
  • Windows 10のパッチ配信や大型アップデートをWindows Update for Business から実施することで、イントラネットやVPNに接続されていないPCも最新状態に保つ
  • パッチ配信をインターネット経由で行うことで社内ネットワークのトラフィックを削減
  • 外出中にPC紛失した場合も、インターネット経由で企業情報ワイプを実行してセキュリティリスクを軽減

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