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ゼロからの仮想化入門
ネットワーク仮想化・ストレージ仮想化を含むサーバ仮想化の基本

2016/01/18

仮想化にご興味のあるお客様、サーバ仮想化をさらに活用したいと考えられているお客様に向けて、ヴイエムウェアが提供している様々な仮想化技術について解説しました。また、昨今注目を集めているSDDC(Software-Defined Data Center)やパブリッククラウドに対するヴイエムウェアの取り組みにも触れ、オンプレミスの仮想化環境との連携によるハイブリッドクラウドの上手な活用方法をご紹介しました。

データセンター全体を仮想化する

現在のビジネスでは、データベースを用いた従来型の業務システムはもとより、モバイルやクラウドを前提とした多様なシステムが求められています。これらのアプリケーションを安定的に稼働させる基盤として、ヴイエムウェアでは「SDDC(Software-Defined Data Center)」というコンセプトを提唱しています。

SDDCとはデータセンター全体を仮想化するという考え方に基づくもので、オンプレミスやプライベートクラウド、パブリッククラウドの違いを一切意識しないシームレスに統合されたひとつの基盤を構築することが可能となります。

このSDDCを構成するソリューションとしてヴイエムウェアは、サーバ仮想化の「VMware vSphere®」、ストレージ仮想化の「VMware vSAN™」、ネットワーク仮想化の「VMware NSX™」といった3つの仮想化技術を用意しています。

ヴイエムウェアが提供する仮想化技術の特長

サーバ仮想化の「vSphere」は、性能向上が著しいサーバのリソースを有効活用するために生まれた技術です。物理サーバ(ホスト)上にハイパーバイザと呼ばれる仮想化ソフトウェアをインストールし、その上で何台もの仮想マシンを稼働させることができます。このサーバ統合により、設備投資コスト(CAPEX)を削減できます。

また、各仮想マシンはハードウェアに依存せず非常に高い独立性を持っているため、稼働させたまま別のホストに移動することが可能です。これによりハードウェア障害対応、OSのバージョンアップ、セキュリティパッチの適用といった作業を効率化し、運用管理コスト(OPEX)の削減にも貢献します。

ストレージ仮想化の「vSAN」は、物理サーバに内蔵されているHDDやSSDを束ねてひとつの仮想的なデータストアを構築します。従来にように、パフォーマンスやRAIDなどを考慮しながら高価な共有ストレージを導入・増設する必要はありません。

さらに、ネットワーク仮想化の「NSX」が、これまでネットワーク機器ごとに行っていた設定を不要とします。スイッチはパケットを流すだけの単なる“土管”となり、ルーティングなどの設定や制御はすべてvSphereの管理画面(VMware vCenter Server™)から一元的に行うことができます。また、ファイアウォールやロードバランサーなどの機能もソフトウェアとして提供されます。

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