課題を解決

VMwareで一貫したハイパーコンバージドインフラ HCI Powered by VMware vSANの魅力(3/3)

2017/09/04

他社製品とはここが違うHCI Powered by VMware vSANの重要ポイント

データローカリティを必要としない分散I/O

他社のアーキテクチャーのなかには、各仮想マシンをそれぞれのデータを保持しているホスト上で動かすことを前提としているものもあります。すなわちデータローカリティを高めることで、ネットワークを介したトラフィックを削減し、パフォーマンスを向上します。
これに対してVMware vSANでは、複数のホストに各仮想マシンのデータを保持している場合には、I/Oを分散させるという考え方をとっています。時々刻々と変化する稼動状況に応じてホスト間の負荷分散を図る、あるいはホストにトラブルが発生した場合など、仮想マシンは常にホスト間を移動する可能性があるからです。
データローカリティを重視したストレージ仮想化技術では、仮想マシンがホストをまたいで移動した際にデータも移動させることになりますが、VMware vSANではその必要はありません。仮想マシンがどのホスト上で稼働していたとしても、常にほぼ同等のI/Oパフォーマンスを得ることができます。

アップグレードステップを簡素化

一般的なハイパーコンバージドインフラで、サーバ仮想化製品とストレージ製品が異なる場合には依存関係が残ってしまうため、従来のストレージ同様にアップグレードを行う際には相互の対応状況をしっかり確認した上で、アップデート作業を進めなければなりません。
一方、HCI Powered by VMware vSANでバージョンの依存関係を留意しなければならないのはVMware vCenterとVMware ESXi™ の間のみです。一度の作業でハイパーバイザーと同時にVMware vSANのアップグレードも完了します。

障害の原因切り分けも簡単

異なるベンダーのサーバ仮想化技術とスレージ仮想化技術で構成された一般的なハイパーコンバージドインフラでは、それぞれ個別のツールで管理を行う必要があり、保守サポートの窓口も異なります。このため障害発生時に原因の切り分けに苦慮するなど、復旧までに長時間を要する恐れがあります。
VMwareのアーキテクチャーで一貫したHCI Powered by VMware vSANでは、サーバ仮想化からストレージ仮想化までVMware vCenterによる一元管理が可能。さらに同じ窓口で保守サポートを受けることができるため、障害発生時にも迅速な原因切り分けと対処が可能です。

SDDCをフル活用した真のハイブリッドクラウド

HCI Powered by VMware vSANはVMwareのビジョンであるSDDC(Software Defined Data Center)のビルディングブロックに位置付けられています。これにより、まったく同じプラットフォームをオンプレミスとパブリッククラウドのどちらでも稼働させることが可能。両環境をまたいだシームレスなネットワークを構成するほか、同じストレージポリシーに基づいたSLAの提供、同じツールやノウハウを用いた共通管理など、真のハイブリッドクラウドを実現することができます。

シンプルであることがハイパーコンバージドインフラの最大のメリットであり、ならばその仕組みをあえて複雑にする必要はありません。VMware vSphereをハイパーバイザーとして利用するのであれば、VMwareベースをHCI Powered by VMware vSANを選択した方がはるかに効率的と言えます。


本記事について詳しくは、次の資料をダウンロードもご覧ください。

資料「VMwareが提唱するハイパーコンバージドインフラとは? ~HCI Powered by VMware vSANの魅力~」

本資料では、記事でご紹介したVMwareのハイパーコンバージドインフラ製品「HCI Powered by VMware vSAN」について、より詳しく説明しています。

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