VMware Horizon 8によるVDIの運用改善
Dynamic Environment Manager Standardの利用が可能
ヴイエムウェアではWindowsベースのVDI環境全体にパーソナライゼーションならびに動的なポリシー設定を提供する製品としてVMware Dynamic Environment Managerを提供しており、エンドユーザーのプロファイル管理の簡素化をします。
このVMware Dynamic Environment Manager の機能がStandardとEnterpriseの2つのエディションに分割されたことに伴い、VMware Horizon 8のStandardおよびAdvancedの両エディションでもVMware Dynamic Environment Manager Standardを利用できるようになりました。
VMware Dynamic Environment Manager Standardでは、パーソナライゼーション機能をフルに活用することで、ユーザー環境についてもドライブマッピング、フォルダリダイレクト、ログオンタスク、ログオフタスク、プリンターのマッピングといった機能をご利用いただけます。
コミュニケーションツールの快適利用を実現
在宅ワークなど場所を問わない働き方が拡大するなかで利用頻度が高まっているコミュニケーションツールの利用環境を改善したこともVMware Horizon 8での機能強化における大きなポイントとなっています。
Microsoft Teamsを使ってビデオ会議を行う場合、多くのセッションを必要とし、大量のCPUやメモリを消費します。加えて、VDIの利用ではユーザー側のエンドポイントから必ずデータセンター内のVDIを経由してMicrosoft Teamsにアクセスするというルートをたどるため、社内ネットワークへの接続回線やインターネットへの出口回線の帯域が不足し、遅延が発生するといった問題が発生していました。
これに対してVMware Horizon 8では、Microsoft Teamsの最適化パックのコンポーネントをVDIとエンドポイントの双方にインストールすることで、ビデオ表示やデスクトップ共有に関する処理を負荷分散します。これにより、Microsoft Teamsへのアクセスをエンドポイント側にオフロードし、社内データセンターにトラフィックが集中することを防ぎます。
同様にZoomに関しても、Zoomビデオコミュニケーションズ社から提供されている最適化パックを利用することで、負荷分散とローカルブレイクアウトを行うことが可能です。