進化するVMware Horizon Cloud
VMware Horizon Cloudはオンプレミスで先行するVMware Horizon®の機能を取り込みつつ、単なるDaaSの概念を超えた進化を続けています。
VMware Horizon Cloudが提供する多様なサービスメニュー
VMware Horizon Cloudが提供するサービスメニューには、VDIと同様にPCの全画面を配信するもの、特定アプリケーションの画面のみを配信するものの大きく2つのタイプがあります。さらに全画面の配信型は使用するリソースのサイズに応じてValue、Professional、Premium、Performanceの4つのメニューが用意され、ユーザーの業務内容や役職にあわせて選択し、混在させて利用することができます。運用途中でValueからProfessionalへといった具合にサービスを変更することも可能です。
将来計画 3種類のインフラ形態から選択が可能に
現在日本向けに提供されているVMware Horizon Cloudは「Horizon Cloud with Hosted Infrastructure」と呼ばれるサービスで、ヴイエムウェアがクラウド上で運用するお客様占有型サーバからDaaSを提供します。
このほか米国では、お客様のオンプレミス環境に設置されたサーバを利用し、VMware Horizon Cloudから管理ツール(コントロールプレーン)のみを提供する「Horizon Cloud with On-Premises Infrastructure」。お客様が契約しているMicrosoft Azure環境とVMware Horizon Cloudのコントロールプレーンを連携させてVDIを運用する「Horizon Cloud on Azure」といったサービスも提供しています。将来的にこれらのDaaSについても日本で順次展開を進めていく計画です。
新機能としてJMPテクノロジーの提供を開始
VMware Horizon Cloudの新機能として、オンプレミス版のVMware Horizonで先行して体系化を進めてきた「JMP(Just-in-Time Management Platform)」と呼ぶ、下記のようなテクノロジーの提供を開始しました。これらの機能を実装したことで大規模環境や利用者が増えた場合も運用負荷を軽減することが可能となります。
- 超高速なデスクトップのプロビジョニング「Instant Clone」
仮想デスクトップの流動タイプのマスタ配信モデル。メモリ上に展開されたインスタントクローンを用いることで、2,000台のデスクトップを20分以内に払い出すことが可能です。 - アプリのライフサイクル管理「VMware App Volumes™」
OSとアプリケーションを切り離し、仮想デスクトップ利用時に両者を連結する仕組みを提供します。これによりOS のメンテナンスと各アプリケーションの更新・変更を、それぞれ別々のタイミング(ライフサイクル)で実施することができます。 - 状況に応じたポリシーの管理「UEM(VMware User Environment Manager™)」
Windows デスクトップのユーザープロファイルを管理。ユーザーごとのWindows環境やアプリケーション設定の動的な管理が可能。
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今後ますますDaaSの利用が広がっていくと予想される中、VMware Horizon Cloudはすでに豊富な実績を有するオンプレミス版VMware Horizonの機能を順次取り込みながら進化を続けています。
DaaSの利用が一定規模を超えた際にコスト効率の観点からオンプレミスのVDIに回帰することもよくありますが、VMware Horizon Cloudではクラウド上で利用していたOSのライセンスをそのままオンプレミスに転用することが可能。将来に対して柔軟性を持った拡張プランを提案できるのがVMware Horizon Cloudの強みです。