課題を解決

わかる VMware Horizon 〜クライアント環境の当たり前を変える仮想デスクトップ〜(4/6)

2020/06/20

クライアント環境の耐障害性

今までクライアント環境は、耐障害性についてあまり考えられていなかったかと思います。PCが壊れれば、IT部門に連絡し、リカバリイメージなどから復旧するもしくは、新たなPCを発注するという運用になっていたかと思います。もちろん、復旧する間は作業ができず、大きく生産性を落としていました。

仮想デスクトップでの耐障害性は2つのポイントから語ることができます。まずはアクセス端末の耐障害性です。アクセス端末をシンクライアント・ゼロクライアント化することにより、PCにおける障害率の高いパーツを除外し、ハードウェアとしての障害を起こりにくくします。また、たとえ障害が起きたとしても、別のアクセス端末から一時的に自分のユーザ名とパスワードを入力すれば、すぐに業務を再開することができます。これにより、業務停止の時間を最小限にすることができます。アクセス端末自体の復旧もリカバリイメージを戻すといった作業が不要になるため、IT部門の運用負荷も低減できます。特に、多くの拠点にクライアントPCを配布している方々からすると、障害が起きる度に各拠点に人を派遣して修理対応をするということから解放されます。

インフラとしての耐障害性は、サーバの仮想化技術を使ったインフラの上に成り立っている仮想デスクトップ環境ですので、サーバの耐障害性技術をそのまま利用することができます。1つの物理ホストに障害があった場合には、VMware HA機能により、他のホストに再起動します。サーバならではのファームウェアなどで再起動が必要になるようなアップデート作業も、デスクトップを稼動させたままホスト間を移動させるvMotion機能により、無停止でメンテナンスすることが可能になります。

 

これら2つのポイントにより、クライアント環境において今まであまり考えられていなかった耐障害性といった部分についてもより強力に保護され、障害に伴い発生していたIT部門の負荷も劇的に軽減することができるのです。

デバイスの多様化への対応

昨今では、非常に多くのデバイスが世に登場しています。スマートフォン・タブレット型のデバイスだけでなく、通常のクライアントPCだけをとってもメーカーやタイプでは種類は多岐に渡ります。そういったデバイスを利用したいと要望を受けることも少なくないと思います。しかしながら種類が増えれば増えるほど、多くの対応を求められ、時にはセキュリティリスクを産み出してしまう可能性もあります。PCを利用される方々は、利便性を求めますが、IT部門としてはなるべくコントロールをしたいと、意見が衝突することが多く見受けられます。
今までご紹介してきたように仮想デスクトップは、各ユーザのデスクトップを中央で管理しているため、アクセス端末の種類は問いません。 また、各アクセス端末にデータを置くわけでは無いので、ユーザに安全に自由を与えることができます。

その他、従来どおりに周辺機器も利用することが可能です。 例えば、アクセス端末に装備されたUSBデバイス(USBメモリ、外付けCD-ROM、DVD-ROM等)は自動的に仮想デスクトップにリダイレクトして認識させることが可能です。

そのため、シンクライアントといったデバイスだけでなく、ゼロクライアントといった仮想デスクトップ専用のソフトウェアのみがインストールされた独自のOSを利用したデバイスも利用することで、さらに安全にクライアント環境を実現することができるようになりました。

ここまで述べてきたように、デスクトップの仮想化をすると、今まで問題とすら思っていなかったことでも、解決することができるようになります。ここに仮想デスクトップというソリューションが、クライアント環境の当たり前を変えることの真髄があります。

しかしながら、下記のような悪い印象をもったことはないでしょうか?

  • 画面転送型は、カクカクしたりして使い勝手が悪そう
  • コストメリットが出にくい

実はこれらのイメージは、今までの画面転送型のシンクライアントソリューションにおける問題点で、現在の仮想デスクトップという形でのソリューションでは上記の懸念点は全て解決されています。

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