課題を解決

延長サポート終了を迎えるVMware vSphere 5.5
無駄なく確実にVMware vSphere 6.7環境へ移行するための重要ポイント(2/2)

2020/04/08

システムを止められない場合はバックアップソフトを活用

バックアップソフトを利用した移行手順

システムをできる限り止めたくない場合の選択肢となるのは、バックアップソフトウェアを使った移行方法です。VMware vSphere 5.5環境で稼働している仮想マシンをオンラインでバックアップし、VMware vSphere 6.7環境へのレプリケーションを実施。移行先の準備が整った段階で本番環境を切り替えます。これによりシステムのダウンタイムを最小限にしつつ、移行作業を完了することができます。

なお、ここで用いたバックアップソフトウェアはHCIの日常的なバックアップ用途としても利用できるため、投資コストの無駄にはなりません。

図 バックアップソフトを利用したマイグレーション方法

vSphere環境に対応したバックアップソフトウェアは数多くありますが、今回は Arcserve を活用した事例をご紹介します。イメージバックアップを主体とする「Arcserve Unified Data Protection」(UDP)は、物理と仮想が混在した環境でも一元的なバックアップ運用が可能です。仮想マシン単位のバックアップはもとより、リストア時間をゼロにできる「インスタント VM」や「仮想スタンバイ機能」も標準でサポートしており、P2V(物理から仮想)/V2V(仮想から仮想)の移行を容易に実行できます。

バックアップソフトを使ってV2V移行に成功したICU事例

国際基督教大学(ICU)は、2011年から運用してきた仮想基盤をHCI Powered by VMware vSANで再構築し、HCI用のバックアップソリューションとしてArcserve UDP 7300 Appliance(以下、Arcserve)を導入しました。

そしてICUは、旧仮想環境からHCI環境への仮想マシンへの移行に際してもArcserveを活用し、V2V移行に成功しました。具体的には旧仮想基盤で稼働していた仮想マシンをあらかじめArcserveの内蔵ストレージに丸ごとバックアップしておき、さらに作業直前に増分バックアップを取得。このバックアップデータを一気にHCIにリストアすることで、旧仮想基盤にほとんど影響を与えることなく、わずか1時間程度でスムーズな移行を実現することができました。

図 VMware vSANを使った新たなHCI環境の概要

ホワイトペーパー「vSphere5.5 EOSLに伴うvSphere6.7 & vSAN環境への移行検証」

なお、SB C&SではArcserveだけでなく、Veeam Backup & Replicationを利用したVMware vSphere 5.5からVMware vSphere 6.7への移行も検証済みです。SB C&SのvExpertたちがホワイトペーパーにまとめました。HCI向けのバックアップソフトウェアを検討されているお客様の手順書としても活用いただける資料ですので、ぜひこの機会にご一読ください。
※TechTarget ジャパン掲載の記事に遷移します。
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SB C&S が提供する VMware ソリューションについては、こちらの Web サイトでも紹介しています。

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