課題を解決

VDI の新たな選択肢
Horizon Cloud on Microsoft Azure の概要と活用メリット(2/3)

2020/08/21

Horizon Cloud on Microsoft Azureの効率的な運用を実現

RDS/VDI環境を簡単かつ迅速にデプロイ

簡単なGUI操作でRDS/VDI環境を構築できることが、WVDと比較したHorizon Cloud on Microsoft Azureの付加価値となっています。コンソール上でAzureのコンポーネント群から必要なものを選択するだけで、ほぼ自動的にRDS/VDI環境を展開できます。

すでにAzureとサブスクリプション契約を結んでおり、多少の運用経験があれば、1000人以上のユーザーが利用するRDS/VDI環境を数時間で構築することも可能です。

管理コンソールから日々の利用状況を把握して一元管理

Horizon Cloud on Microsoft AzureのすべてのコンポーネントはAzure上で運用されており、日常的な利用状況の把握および管理も管理コンソールを通じて一元的に行うことができます。「これによりVDIを維持する煩雑な作業から脱却するとともに、利用者への円滑なサポートを提供することができます」と工藤氏は語ります。

たとえば日々の同時ログイン数の傾向を把握することで適切なAzureのサイジングを維持し、コストを最適化することが可能となります。

ログイン数の推移

ログイン数の推移

また、ログイン時間の推移やCPU利用率の推移、ディスク遅延の推移など、日々の監視が必要なさまざまな項目をレポート出力することができます。

ログイン時間の推移

ログイン時間の推移

CPU、メモリ利用率、ディスク遅延の推移

CPU、メモリ利用率、ディスク遅延の推移

さらにパワーオン状態のVDIの台数を適切にコントロールすることで、Azureの利用料金を削減したり、ピーク時のログイン待ちを解消したりすることが可能です。

常時稼働するVDI台数をチューニング(電源管理)

常時稼働するVDI台数をチューニング(電源管理)

ヘルプデスク業務の効率化

一方で利用者への円滑なサポートの観点からは、「VDIに接続できない」「VDIの動作が遅くなった気がする」といったさまざまな問い合わせに対して、管理ポータルからの簡単な操作でヘルプデスク業務を支援します。

ユーザー名で検索し、各ユーザーに割り当てられたリソースを管理ポータル上で選択して詳細情報を確認。ゲストOSにアクセスすることなく、実行中のアプリケーションやプロセスのパフォーマンスを確認し、必要に応じて強制終了などの対処を行うことができるのです。

ユーザー名で検索し、ユーザー利用環境を確認

ユーザー名で検索し、ユーザー利用環境を確認

サービスコンポーネントを都合の良いタイミングでアップデート

Horizon Cloud on Microsoft Azureのサービスコンポーネントは、お客様のAzure環境に展開されているため、お客様ご自身の都合にあわせてタイミングでアップデートすることができます。

Horizon Cloud on Microsoft Azureのサービスコンポーネントはおよそ3ヶ月に1回アップデートされます。新しいバージョンのリリースから90日以内にアップデートする必要がありますが、その範囲内であれば自由にスケジューリングすることが可能です。

今後のHorizon Cloud on Microsoft Azureの機能拡張

リモートワークの拡大に伴い、VDI環境からWeb会議システムの利用するケースが増えています。これを受けてHorizon Cloud on Microsoft Azureでは、今後に向けてMicrosoft Skype for Business / Zoom / WebExなどのWeb会議システムのほか、Microsoft Teamsのサポートも予定しています。

Horizon Cloud on Microsoft Azureのライセンス

Horizon Cloud on Microsoft Azure をご利用いただく場合、Horizon Cloudライセンスの他、キャパシティに応じたAzureの利用料が発生します。Horizon Cloud on Microsoft Azureは管理コンポーネントをお客様のAzure環境に展開するため、VDI/RDSホストに加え、その分のAzureの利用料が発生します。

また、Horizon Cloud on Microsoft Azureのサービスコンポーネントの新バージョンがリリースされると、新しいバージョンのコンポーネントが自動生成されます。そのため、実際にアップデートを行うまでの一定期間、Horizonコンポーネント群のAzure利用料金は2倍となります。安全にかつ停止時間を最短にするために、新旧2つの環境を用意して切り替えを行う必要があるためです。

一方でHorizon Cloud on Microsoft Azureでも可能となったWindow 10マルチセッションを利用することで、利用料金を大幅に削減することができ、さらに、ここまで紹介してきたようなHorizon Cloud on Microsoft Azureならではの運用効率化によりコスト削減を図ることができます。

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