オンプレミスにパブリッククラウドLikeな運用を
このように、VMware Cloud Foundation はSDDCを簡単に実現するアーキテクチャを提供しデータセンターをモダナイズします。その結果、どのような変化がインフラにもたらされるのでしょうか。
物理的なデータセンターであれば、設計、動作検証、実際の構築作業などに半年以上の時間がかかるのが一般的です。しかしSDDC Managerを使うと、わずか数十分〜数時間で、ボタン一つでワークロードドメインを払い出すことができるようになります。極端に言えば、ランチを食べている間に仮想的なデータセンターが出来上がるようなものです。さらにワークロードの多様化に応じて、すぐにVDI環境や開発環境など、多様なプラットフォームが必要になる場合もあるでしょう。その場合も、用途に応じた小さなワークロードドメインを短時間で払い出すことができるようになります。さらに、パッチの適用やコンポーネントアップグレードと行った作業もサービスに影響を出さず、自動的に実施することができるようになります。
このような使い勝手こそ、まさにパブリッククラウドが実現しているものです。ユーザーは最新の機能を、必要なときに、必要に応じてオンプレミスのインフラからも得られるようになります。すなわち、VMware Cloud Foundation によるSDDCは、構築と運用の負荷を増やすことなく、パブリッククラウドLikeなオンプレミスのインフラを実現します。
パブリッククラウドとオンプレミスの垣根を超えて
VMware Cloud Foundation が担う領域は、オンプレミスのSDDCに留まりません。VMware Cloud Foundation は、AWS(Amazon Web Services)などのパブリッククラウドで展開されているVMware Cloud™自体のクラウド基盤でもあります。これはVMware Cloud Foundation が提供するSDDCのデータセンターをサービスとして、パブリッククラウド上でも利用することができます。つまりこれは、一貫性のあるアーキテクチャのもとで、パブリッククラウドとオンプレミスの違いを意識することなしにインフラを利用できることを意味しています。ワークロードの性質に合わせて、あるものはオンプレミスのSDDCを利用し、あるものはパブリックラウドを利用するといった、ハイブリッドクラウド構成が容易になります。すなわち、用途に応じた適材適所の導入方式を選べるのも、VMware Cloud Foundation の大きなメリットです。
VMware Cloud Foundation がもたらすもの
VMware Cloud Foundation の強みをまとめると、以下の3つのポイントに要約されます。
- 導入の簡素化・自動化
- 管理の簡素化・自動化
- ワークロードに合わせて様々な導入方式を選べる
結果として VMware Cloud Foundation は、ITインフラに俊敏性、コスト削減、スケーラビリティをもたらします。しかしVMware Cloud Foundation が解決する課題はそれだけに留まりません。DXや働き方の変化など現代の企業が直面する様々な課題に対してもVMware Cloud Foundation は大きな威力を発揮します。より具体的なユースケースを通じて、企業課題の解決にVMware Cloud Foundation がどのように役立つのか、次の記事を通してご紹介します。
VMware Cloud Foundation が解決する企業課題 〜 IT インフラ変革のユースケース
https://it-juku.jp/solutions/cloud-founation-usecase/